鬼畜

という映画を観ました☆すごくいい話でした!

夫の愛人の3人の子をおしつけられた夫婦が、「鬼畜」となって3人の子を捨てたり殺したりする話。奥さんの方は勿論子どもが憎いので葛藤はないのですが、夫の方は自分の子どもだからかわいい、だけど生活費や妻の気持ちを考えると厄介払いしてしまいたい、というジレンマで揺れ動きます。子どもがかわいくて捨てられないという夫の気持ちも、どこかで捨てられることを察知して必死にしがみつく子どものけなげさも、そして憎い愛人の子ども達を殺したいほど憎む妻の気持ちもよくわかって、切ない映画でした。しかも葛藤の末、結局3人とも始末してしまうという残酷さがすばらしい。あとは妻と愛人のバトルとか、妻の子どもいじめとか見所満載です☆
原作は松本清張、監督は野村芳太郎、舞台は昔の日本、役者は緒方拳、岩下志麻、とツボの多い映画でした☆
といってもこの暗さ、この辛気臭さ、あまり共感されなそうな気が。でも幸せだからいいです。ビバ松竹。

名ぜりふ集

  1. 妻「こんな女!」

愛人「こんな女ってどういうこと?」
妻「トルコにでも行って働けばぴったりだってこと。」
愛人「奥さん、あたしは商売女じゃあないよ!」
妻「どうかしらね、ほんとにあんたの子かしらね」

子ども達を指差しながら妻:
「見てよあの三匹。あれがあいつがよそでこさえてきた子ども。」

昼メロっぽいですねー。でもどこか演劇っぽい昼メロよりもっとエグい感じの印象でした。ってかこれじゃ明らかにキーワードで飛んでくる人ガン少なですね。
突っ走ってすいません。
でもまあ、普通の会話ではなおさらこんなことなかなか語れないので、
ここはそのためのほぼ自己満的な場でもあるということにしておきましょう。